隠れ家2016年06月07日 23時08分21秒

さて、先日、先輩と隠れ家的焼き鳥屋に行った。

と言っても、ここで時折紹介する西長堀の店ではない。

堺東の隙間にある、とあるお店だ。

頻繁に行くわけではないが、ときおり無性にいきたくなり
あしを運ぶ。

初めて行ったのは20年前。
周囲の店は入れ替わり立ち替わり、
新陳代謝が激しい、この業界、この界隈だが、
その店はそこに、ずっとある。

マスターも顔を覚えてくれていて、
客の少ない時間は、よく話したりする。

今年で34年目だという。
34年間、そこに存在しているということだ。

ここの焼き鳥は、やはりうまい。



そこで聞いた話。

ちょっと前に20数年ぶりに大阪に戻ってきて、
この店を訪ねてくれたお客さんがいたそうだ。
いろいろ地方で長いこと営業をやってきて、
戻ってきたということだった。

そのお客さんは、変わらずにあるこの店に入るなり
涙したとのこと。

変わらずに存在し続けることの難しさと貴重さ。

ここからは想像だが、その人は、その瞬間、
タイムスリップでもしたかのように、昔日を思い起こしたことだろう。
周囲がどんなにかわろうと、人や自分がどんなに変わろうと、
変わらないものに出会った瞬間、少なからず、その当時に
フラッシュバックするのが人間であろう。

自分にも経験があるが、久しぶりに帰省して、様変わりした
故郷をみつつ、寂しさを感じたときに、変わらないものにであった
瞬間の気持ちと同じたぐいかな、と思う。

皆さんは、何か変わらないもの、変わらない場所を持ってますか?



--
その店の電話はピンクのダイヤル式で、NTTに言わせると
大阪で最後のダイヤル式ピンク電話とか、、、。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://eu-ge-zwei.asablo.jp/blog/2016/06/07/8107082/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。