思い出2019年05月26日 08時40分07秒

さて、あと数日で、祖母の命日がやってくる。
早いモノで、4回忌だ。

2015年の8月に追悼ドライブした話を「左眼」から抜粋して
「右眼」に転載しようと思う。

---
先日ナイトランした四国の旅の背景を書いていくことにしよう。
お盆ということで、やはり今回は6月に亡くなった「おばあちゃん」に
ゆかりのある旅をしようかな、とずっと考えていた。

ばあちゃんと、一緒に旅行したところは、いくつかあるが、
本州でいうと、
 四国
 和歌山
 奈良
 大阪
 京都

なのだが、四国を除いては、すべて私が1996年以降、
関西に就職してからの話で、全て私がプロデュースした旅だ。

ということで、私がまだ大学1年のころに、姉とばあちゃんと3人で
周った四国旅行をなぞってみようかとふと、考えながら、決めていた。

もう25年も前の話だが、周ったところは断片的ではあるが、
はっきり覚えている。(断片的ではっきりとは矛盾だが、、、)

栗林公園、お城、道後温泉、石手寺、足摺岬、桂浜、瀬戸大橋、
土佐闘犬場、、、。
(実はあとで実家のアルバムを観たら、もっと色々周っていた
のだが、わたしが憶えていたのは上記くらい)

で、そこを24時間くらいでまわれないか、、、と、、この辺は
思考回路がいつも飛んでるところなのだが、
まあ、どう考えても無理なのだが、可能な限り、かつ
思い入れの深い=思い出深い場所を外さずに行こうと考えた。

結局一日で897km走ったわけだが、距離は今回は重要ではない。
行った思い出の場所が重要なのだ。

思い入れの深い場所は
「石手寺」、「道後温泉」「足摺岬」「桂浜」だったのだが、
あとでアルバムの工程をみると3泊4日くらいの旅だったので
まあ、遠い遠い。

結局、足摺岬は工程の関係上、やむなくあきらめて、高知の桂浜、
道後温泉そばの石手寺、道後温泉とした。

25年前の俺は「若かった」、、、心も身体も。今思うと恥ずかしいくらい、
幼稚で稚拙だ。
青臭く、世間知らずで、独りよがりで、家族の何たるかも
知らなかったし、照れや恥ずかしさを飲み込めずにいたし、
それを周囲に害なく表現する方法も知らなかった。

ツアーで周った旅行だったが、若いもんは、私と姉と添乗員さんくらいで、そのことに関しては当時、どう考えていたか、
今となっては思い出せない。年配の人達と混ざる気恥ずかしさが
あったことだろう。

ともかく、ばあちゃんと周ったいくつもの旅で、唯一「ツアー」だった
この四国の旅が、脳裏に違う意味で焼き付いている。

思い出の旅も兼ねるし、最近の多忙さで失いかけていた
心を取り戻すための旅でもあった。

いつものように高速は使わず、下道で走るので、えらい時間が
かかる(はず)。でも夜中なので、まあ、そこはそれ、、、、。

道の駅で1時間半ほど仮眠(車中泊?)して、朝は高知は桂浜へ。
早朝なので、駐車場もあいてなく、はいれるはずもない。
でも、それは想定内。入って竜馬像を観る必要はない。
そういう旅ではないから。

桂浜の海が観られて、当時、ばあちゃんと観た海を確認できれば
OKなのだ。そのまま、朝飯も食わず、香川県へ向かう。

道後温泉の前に、石手寺を目指す。当時、名前も印象的で、
覚えていた寺だ。
弘法大師の手形が石に刻まれてる、、、という寺だ。

印象的だった割には、正直、まったく境内などは覚えていなくて、
すべてが新鮮だった。
でも、確かにここに25年前に来ていることはわかった。
そこで、新盆のばあちゃんへ祈りをささげた。

洞窟に多数の仏像が安置されているこの寺は、非常に趣きがあった。
そして洞窟内の仏像の一つがよく似ている、ばあちゃんに。

その後の道後温泉は、もはや私にとっては、重要度が低く、
観光地化していることも相まって、お風呂には入らず、
昼食をとってすぐに高知に戻った。

お盆休みは家族旅行があったのだが、それがキャンセルとなり、
もしこの四国の旅を敢行してなかったら、
今回の長期連休は近年まれにみるしょぼい、もったいな休日に
なっていたが、これも、ばあちゃんの思し召しか、
うまくいったね、結果的には。

家族でいく旅は、貴重でかけがえのない思い出にもなるので、
キャンセルになると残念だが、一方同様に、
孤独な?個人旅は私だけのものになってしまうので、
微妙なところはあるが、一個人としては、非常に納得感がある。

こうやって、少しずつ、少しずつ、故人を思い出に変えていくのだろう。

帰りは香川県で大雨、豪雨、落雷で、街一個が全停電。
夕方5時くらいだったが信号が全部死亡、コンビニも真っ暗という
状況で、警察官が交通整理にでて、大変そうだった。
おかげで?眠くもならず、淡路島を抜けて、明石海峡大橋を
通って、大阪に帰ってこれました。

---
さて、4周忌は、札幌には帰れそうにないが、遠い空から
祈ることにしよう。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://eu-ge-zwei.asablo.jp/blog/2019/05/26/9077107/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。