サーカス2008年10月09日 04時52分09秒

さて、子供の頃サーカスを見に行ったことはあるだろうか?

外国の映画などでよくでてくるのは、鳴り物入りでピエロが
町中を宣伝し、馬車や台車が続々町に到着して
手作りで柱を立てて巨大なテントを組み立てる、、というやつだ。

私のサーカス初体験は、雪祭りで有名な街中の東の方のドーム
だった。小学生か中学生なりたてくらいだったか。
まさにテレビでやっていたようなベタベタのサーカスだ。

ピエロに、空中ブランコ、熊やライオンなどのショー、
とにかく絵に描いたようなサーカスだったのを覚えている。
特に、地味だが印象に残ったのが、ロシアの怪力男だ。
ステージで鉄の棒やら、五寸釘やらを手でぐにゃぐにゃに
していくショーだった。

~ ~ ~
その後は、会社に入ってから、お笑いと食で有名な街の北の方の
広場にやってきた、木下大サーカスに彼女と行ったくらいだ。

こちらはさすがに、現代風にまとまっていて、個性的だった。
それから10年くらいサーカスはご無沙汰だった。(当たり前か)

ドイツに赴任になって、町や村によくサーカスの看板を
見かけるようになった。やっぱり映画と同じようにサーカスは
”やってくる”ものなのだと、妙に感心したのを覚えている。

2年ほど前、ここツバイブリュッケンにやってきたサーカスに
行ってみた。何とも洗練されてるとは言いがたい、微妙な
サーカスだった。動物は多かったが、サーカス前に料金をとって
動物園のように動物を見せたり、ちょっと小狭な会場で、
椅子も木の板を横通しにして、安っぽく、埃っぽく、動物くさい。
40分くらいで子供が泣き出したので、早々に退散した。
会場周辺には、出店が出て、にぎやかだったが、その出店の
敷地に入るのにも、小額だが料金が必要だった。

その後、何度かツバイブリュッケンにサーカスが来たが、
N = 1の経験が取り付き、行ったことはなかった。

ここ数週間、ツバイの街中の方々で、看板を見かける。
もちろんサーカスのだ。
行くかどうかはわからんが、このサーカス案外まともかも。

娘も前回と違って、楽しさがわかるかもしれないし、
町から町に渡り歩いている昔の外国映画みたいなサーカスを
見れることも、そう多くはないし、N = 2にしてみようかな。

~ ~ ~
初体験のベタベタなサーカス終了後、会場の周囲では
それぞれの役者がそれぞれの小道具を売っていた。
商魂たくましいものだ。色々な形の風船を売るピエロや
キラキラ光るボールを売る”ボールお手玉系”の役者など。
小さかった私は親に一つだけ買ってよいといわれ
迷わずロシアの怪力男に近づき、彼が売っているものを
伊藤博文の紙幣を払って買ったと記憶している。

もちろん、彼のアイテムは、グニャグニャに曲げられた
五寸釘が2本絡み合ってるオブジェだ。

小さいながらにその場で曲げてくれるかと、期待してたが
彼はちゃんと事前に用意していたらしく、袋の中の在庫の
中から取り出して、私に手渡してくれた。

機械で作って持ってきてるんちゃうかぁなどとは
一切考えなかった純粋?だったあの頃。
サーカスの自体の内容は記憶があいまいだが、ロシアの
怪力男はけっこう鮮明に覚えている。不思議なものだ。

いっちょ昔を思い出してサーカスでも行くかぁ。。。