テンポラリーな生活2008年10月10日 06時43分37秒

テンポラリー = temporary =一時的な、、、。

海外に赴任するという状況は、様々な状況があるが、
一介のサラリーマンにとって、海外赴任は一業務命令だ。

本人が望まなければ、そこそこ回避可能ではあるが、
まあ、回避する理由もないし、新天地を求めて、
行く人も多い。

しかし日本で日々の業務をこなすのと違って
海外の業務は、何とも言いがたいある種の郷愁がある。

それは、「一時的な生活であるという事実」だ。

どんなにのめりこもうと、順応しようと、いつかは帰らなくては
ならない決定された未来。

これは小さなことから大きなことまで、日本で業務するのとは
決定的な差がある。

国内の引越しとはレベルの違う難しさ、住民登録、
車の購入、登録、などなど。
一部で表現される、華やかな海外生活とは、
また違った難しさや、イライラ感が存在し、これは
赴任したものでしかわからない。
(大都会赴任は違うかもしれませんが)

車の修理ひとつとっても、あとせいぜい1年くらいの滞在だから
けっこう不便だけど、修理せずに(=余計な出費をせずに)
過ごそうとか、日本だったら迷わず投資する案件も
残余期間を計算し、不便を我慢したり、、語られない
海外赴任の苦労がある。

日本に家を持ってる赴任者は、誰かに貸したり、
メンテをしてもらったりせねばならないし、帰国時も
契約が残っていて即自分の家に住めなかったり。

そんなこと以外にも、赴任者同士で飲んで話していると、
お互い気づかない苦労話がけっこうあるものだ。
こういうときに連帯感、一体感が少し芽生えるのだろう。

明日、7年ちょっと欧州で業務を遂行していた同期が、
日本へ帰る。

正直ベースで話せる、数少ない同期だが、7年半という
一時的な期間をまっとうし、ついに帰国だ。

一側面として、彼を失う欧州(弊社)のダメージは大きい。
一方、彼を得る日本側は、大きなアドバンテージだろう。

我々海外赴任者は、一時的な生活だが、そこを意識しながら
あえて考えずに業務に集中して、最大限に自分の力を
発揮する。この姿勢が大切だなぁ、と思う。

日本に定住している方が、どれほど楽(というか便利すぎか)か
ということも海外の田舎町にいると、痛感できる。

中途半端な生活基盤を持ちながら、業務・家庭に集中しなければ
ならない「一時的な生活」。

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もう慣れたのでしんどくはないが、あるときは細やかな心情を
把握するセンスが要求されるし、あるときは大胆な決断を
要求される海外赴任(業務?)生活。
(日本人赴任者を色眼鏡で見る現地スタッフ、
現地人スタッフ同士の確執、国同士の確執、などなど)

ひとつひとつこなす内にタフになっていくのだろう。

今日のこのブログは、7年半頑張った同期への
お疲れ様という気持ちをこめて取りとめもない
話を綴った。

ちょっと修正2008年10月10日 08時16分58秒

やはり、送別会で飲みすぎたのか、
文章構成が支離滅裂だったので、
一個前の文章をちょっと修正してみた。